いろいろ前置きが長くなったが,テスト結果を見ていこう。以下,グラフのバーの色分けは,GeForceがGPUコア世代,RadeonがGCN世代単位となるので注意してほしい。
ルーセントハート RMT
グラフ3は,Ultra設定における3840×2160ドット時の結果をまとめたものだ。平均フレームレートではR9 Fury XがGTX TITAN Xを上回り,R9 FuryもGTX 980 Tiに迫り,R9 Nanoもそれに次ぐスコアを記録した。全体的に「Fiji」コアのR9 Furyシリーズが善戦していると評していいだろう。これは,描画負荷が極めて高い状況において,Fijiがオンパッケージで搭載する「High Bandwidth Memory」(以下,HBM)の効果が如何なく発揮されたという理解でいいはずだ。
ただし,トップを取ったR9 Fury Xであっても,最小フレームレームレートは40fpsを下回っており,快適にプレイできるとは言いがたいのが正直なところである。